原子番号1番の水素、宇宙空間で最も多く存在する元素の水素、小学生のころから理科などでなじみのある水素ですが…意外にその本質は知られていないかもしれません。 ところで体の中では、食事や呼吸、運動など…生活するだけでも、サビのような有害物質(活性酸素)ができます。水素はそのサビを掃除する掃除屋さんのような働きがあり、細胞を守って元気を保つのに役立つんです。

つまり
- 水素分子※は体の中で 有害な活性酸素だけを選んで消す働きがある
- 不必要なものまで消す心配はほとんどない
- 運動後や生活習慣や加齢で増える酸化ストレスの対策になる
※ 水素分子≠水素イオン … 今回の主役は水素(水素分子)であって水素イオンではありません。
ちなみに、水素分子が、健康増進や医療応用に有用であることを示唆する最初の論文は2007年有名な医学誌Nature Medicine(下記)に発表され、同2007年5月8日、「水素で活性酸素撃退」というニュースが日本中の新聞やテレビで一斉に大きく報道されました。
Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals
Nat Med. 2007 Jun;13(6):688-694
要約すると
- 水素は活性酸素のうち、最も酸化活性が高く有害なものだけ※1と反応し還元する。
※1) OH(ヒドロキシルラジカル), ONOO−(過酸化亜硝酸) - しかし生理的に必要な他の活性酸素※2とは還元せず、その機能を阻害しない。
※2) O2-(スーパーオキサイドアニオンラジカル), H2O2(過酸化水素),NO(一酸化窒素) - 水素は細胞内のミトコンドリアや核の中にまで到達し、重要なミトコンドリアや核DNAを酸化による障害から防ぐ。
- 水素ガスを吸入させると脳梗塞モデルラットの脳障害は軽減した。その効果は既存の抗酸化注射剤エダラボン(ラジカット)よりも高い。
その後の水素研究(特に臨床研究)はみなこれを基礎とし、水素の医療への応用はここから始まりました。
【 水素分子の主な健康効果の可能性 】
● 抗酸化作用(活性酸素の選択的除去)
● 抗炎症作用
● ミトコンドリア保護・代謝改善
● 神経保護作用
● 疲労回復・運動パフォーマンス向上

【 抗老化作用への期待 】
(上記と重複する部分もありますがあえて列挙します)
● 活性酸素の制御
● 慢性炎症の抑制
● ミトコンドリア保護
● 生活習慣病の予防
• 水素そのものは無害で、体内で代謝されず余剰分は呼気から排出される。
• これまでの臨床試験でも重篤な副作用報告はなし。
• 長時間吸入でも安全性が確認されています。
結論から云いますと、水素サプリが現実的な最適解となると考え、「H2リボーン」を考案いたしました。
水素サプリ
シリカ剤(マイクロクラスター型・水素発生サプリ)を利用して、腸内で水素を徐々に発生させますので、吸収はゆるやかですが長時間にわたり体内で水素が供給されます。食事や腸内環境に左右されやすいですが、「持続的な水素曝露」が期待できます。つまり、
• 胃腸内で持続的に水素を発生させるため、長めに血中濃度を維持できる。
• 運搬・保存が容易で、より安定して摂取できる。
• 一部の臨床試験でも(水素水などよりも)効果が出やすいと報告あり。
あえてデメリットをあげると、水素発生シリカ剤は玉石混交!なので、どの資材を選択するかがとても重要になります… eクリニックは資材選びにけっこうな時間(数年)をかけましたので、みなさんへの紹介が少し遅くなりました。
※マイクロクラスターに関する資料
https://www.held.jp/materials/microcluster/

ちなみに水素を摂取する方法は大きく4つあります。
・水素発生機器で水素ガスを発生させて吸入
・水素水(飽和水素水)をのむ
・水素入浴料を湯船に入れる
・水素サプリを摂る

▶ 水素発生機器による水素吸入
水素摂取のベスト解ですが、信頼できる機材をそろえてしっかりとメンテナンスするにはそれなりのコストがかかりますし(初期費用で数10万から100万円以上、維持費に年間10万円あまり)、もちろん簡単に持ち運びもできないので、吸入場所が限られてしまいます。
▶ 水素水
臨床試験でもよく用いられていて悪くはないのですが、摂取量が1~2L/日と実際には摂取そのものが大変です。また、水素は非常に揮発性が高く、摂取後すぐに呼気から排出されるため、体内滞留時間は比較的短いです。また市場に出回っている製品は玉石混交で、現時点であまり推奨できるものはありません(水素濃度が不安定)。
▶ 入浴料タイプ
eクリニックでも推奨していますが、湯に溶けた水素が皮膚から少しずつ吸収されますし、肺からも水素が少し吸入されます。体内で水素濃度が一時的に上昇し、活性酸素除去の作用が期待できますが、血中水素濃度は水素水や水素サプリに比べて低めで、入浴時間・湯温・水素濃度によっても大きく変動します。ただ、全身への持続的供給は難しく、短時間で体外に排出されますので、リラックスやストレス軽減、局所的な抗酸化作用 運動後の疲労軽減や血流改善には適していると考えます。
1日に水素10~30mg (1~3カプセル)
今までの臨床試験データによると、その多くは飽和水素水で行われていて、飽和水素水を1日に1~2L摂取して、数週間(月単位)で経過を観て有意な結果が出ています。
ちなみに1Lの飽和水素水には
1L≒1000g=1000000mg
1000000mg×0.0000016(1.6ppm)≒1.6mgで
1.6mg(0.8mM)の水素が含まれます。
つまり飽和水素水1~2L、つまり水素1.6~3.2mgを摂取すれば、健康効果が期待できる計算になります。
いっぽう私たちが選別した水素化シリカ化合物(マイクロクラスター※)は、100mgで水素を6.2mg(水素70ml)発生させます。
…水素1000Lの重量は90g、水素6.2mgは 6.2÷90000×1000≒70ml
したがって計算上は100mgの水素化シリカ化合物を摂取すれば、臨床試験で用いた水素量を超えることになり、健康効果が期待できることが示唆されます。
ただ水素は拡散が速やかですので、吸収ロスやロット差などを考慮し、しかも安全性が高く過剰摂取による副作用も報告がありませんので、あえて「1.6~3.2mg」の数倍から10倍くらいを摂取目安に設定しました。
本製品『H2リボーン』には、1カプセルに約170mgのマイクロクラスターを配合していますので、理論上は・・・
1カプセルで
約10mgの水素が発生

2カプセルで
約20mgの水素が発生

3カプセルで
約30mgの水素が発生

つまり1~3カプセル摂取すれば、基本は十分だと考えます。
水素には、生体に蓄積しない、代謝をうけない、速やかに呼気で排出される…という特性があるので基本的には毒性はなく、かつ、今までに絶対的な禁忌の報告はありませんが、妊婦・授乳婦・小児に関しては、あまりデータがありませんので、控えるのが無難と考えています。


