NAD(活性)が抗老化の鍵?!
NAD活性は私たちが元気に生きていくうえで欠かせないものですが、体内のNAD活性は10代後半をピークに減少に転じ、40代でピーク時の半分にまで減少します。つまり、NAD活性が少なくなると老化が始まり、身体機能や認知機能の衰えが進むと考えられています。加えて、NADは長寿遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子(サーチュインタンパク質)を活性化させる働きもあり、NAD活性が加齢に伴って減ると、サーチュインの働きも弱まり老化が引き起こされる…ということが老化研究のコンセンサスになってきており、ここ5年くらいで大きな注目を集めています。 つまり、いかに若さを保てるかは、いかにNAD活性を維持できるかにかかっているわけなのです。
NMNはNAD活性を高める最有力候補
サーチュインタンパク質は分子としては大きく、サーチュインタンパク質そのものを細胞に送り込むことが簡単にはできません。NADも比較的大きい物質で、直接摂取しても、なかなか細胞内には取り込まれません。さらにナイアシンを大量に摂ってもあまりNMNに変換されません。このため、現時点では、NAD活性を高める一番いい方法はNMNを補うことになります。…ただし食物からNMNを補うのは、含有量が少なすぎるので、現実的ではありません(100mgのNMNを確保するのにブロッコリーなら約15kg、枝豆なら約9kg)
というわけで、世界中の研究者がNMNの研究を精力的に行っているんです。
学術論文検索サイト「PubMed(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/)」で、“NMN”で検索をかければ1500件以上の学術論文が発表されていることがわかります。特にこの5-10年の発表数、ラッシュですね!(グラフ参照)