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日本の国策とマッチ?!

もちろん、日本でもNMNの研究がさかんで、大学を含め多くの研究機関がしのぎを削っています。その1つの大きな理由は、NMNが「筋力や脳に関する機能性向上」にも大きく寄与できると期待できるからなのです。超高齢社会の日本の大きな課題は、いかに健康寿命を延ばすか、いかに寝たきりや要介護者を減らすかということです。加齢による筋肉量や筋力の低下、脳の認知機能の低下を防止できれば、増え続ける要介護者の抑制も期待できる…ということだと思います。

私たちがNMNをみなさんに勧めるのも、元気で長生き、つまり健康寿命の延伸、この一言に尽きます。みなさん、年(とし)は平等にとっていきますが(加齢ですね)、老化は平等ではありません。努力と工夫次第で、老化の速度を変えることができるんです。 そのため、もちろんエビデンスのあるものに限りますが、メラトニン、メトホルミン、ビタミンD、ビタミンK…などはもちろん(すべてエビデンスがあります)、そしてこのNMNが推しなのです。

メラトニン、メトホルミン

ビタミンD、ビタミンK

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NMNの安全性について

このNMNに限らず、長期にわたって摂取するサプリメントで一番こだわらなければいけないポイントが安全性です。

長期に摂っても大丈夫なのか?」 でもこれはほぼクリアしました。NMNは元々体内で生成している物質ですので、(極端な量を摂取しない限り)、副作用はないはずですが、米ワシントン大だけでなく、日本でも富山大学、慶応大学、東京大学はじめ多くの研究施設が安全性に関してデータを発表しています。

超控えめに云えば…「500mg/日以内であれば、長期に摂取しても、副作用は生じない」、これは確実ですね。…個人的にはもっと多くても大丈夫だと思いますが、今は控えめに云っておきましょう。

最近の慶応大学の最近の学術論文(Endocr J. 2024 Feb 28;71(2):153-169.)のプレスリリース記事を引用しますと、『抗老化候補物質として注目されているNicotinamide mononucleotide (ニコチンアミド・モノヌクレオチド、以下NMN)が、ヒトにおいても、長期間安全に内服可能であること、糖代謝改善作用を呈する可能性があることを明らかにしました。』とありますので、安全性に関しては心配はなさそうですね。

※プレスリリース 慶應義塾大学医学部(2024/1/24) 
「抗老化候補物質NMN長期内服の健康成人における安全性が明らかに」
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2024/1/24/240124-1.pdf

抗老化、脂肪と脳が重要 米グループがマウスで解明

1つ目は、米ワシントン大、今井眞一郎先生の学術論文です。
(Cell Metabolism  January 08, 2024)

概要は…、「DMHPpp1r17ニューロン」という神経細胞群が、視床下部と脂肪組織の間に形成されている老化・寿命を制御しているフィードバックループを制御する重要な枠割を果たしているということを明らかにしました。データはマウスですがこの「DMHPpp1r17神経細胞」は、ヒトにも同じものがあり、今井教授らは、今回のマウスでの研究で特定の回路を操作することによって、人為的に老化を遅れさせ、寿命を延長させることができることが証明されたことにより、ヒトでも同じように働いている可能性も十分考えらえるとしています。また、NMNがこのフィードバックループの働きを維持するために重要な作用を持つことも十分に予想される…というものです。

つまり、NMNが老化をコントロールしている神経細胞に作用(活性化)しうるという1つのエビデンスが示されたということです。NMN、いよいよクロで、ほぼ間違いありませんね(笑) …蛇足になりますが脂肪組織も寿命に影響するんですね((脂肪組織が減るとNAD活性が高まって寿命が延びる?!…詳しくはまたまた)

ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)で高齢男性の運動機能が改善

2つめは、高齢者(データは高齢者男性ですが、高齢者女性にも汎用できると思います…個人的見解ですが)のデータですが運動機能が戻る可能性を示唆した画期的な結果です。

東京大学の(NPJ Agingオンライン版:2022年5月1日)のプレスリリースには『健常な高齢男性に1日あたり250 mgのNMNを12週間経口摂取すると、NADおよび関連代謝物の血中濃度が上昇し、歩行速度、握力などの運動機能が改善することを明らかにしました。

さらに、NMNの経口摂取により、聴力の改善傾向がみられることも分かりました。日本が直面している超高齢化社会ではサルコペニアの予防が大きな課題とされています。今回の研究結果から、NMNの経口摂取によるサルコペニアの予防効果が期待され、今後、健康寿命の延伸へ寄与するものと考えられます。』

何と言っても、具体的に1日250mgの経口摂取で効果があるというのは、高齢者にとっては朗報ですね。運動機能と聴力の衰えは認知症の大きなリスク因子ですが、これからは「しかたがない」と諦める必要はなさそうですね。筋力と聴力、どちらも挽回できるかもしれません。